中国語翻訳の問題点

今お持ちの日本語ホームページを中国語に翻訳します。これは、それほど難しいことではありません。もしかすると、機械翻訳でも可能かも知れません。しかし、それでは中国のインターネットユーザーへアプローチすることは困難なのです。

なぜならば、日本人向けに日本語で作成したホームページを、中国語に置き換えるだけでは中国のインターネットユーザーにアピールするホームページにはならないからです。単語や文章を中国語に置き換えるだけでは、意味不明で奇妙な中国語になってしまいます。

日本語と中国語には構文の違いがあり、中国語は英語に近い文章の構造になっています。また、日本語には中国語にない曖昧な文章表現が多く、そのまま直訳してしまうと全く意味の通じない中国語になってしまう場合があるのです。

トランスレーションとローカリゼーションの違い

単なるトランスレーション(翻訳)とローカリゼーションは異なります。言葉の意味や文章を正しく伝えるだけではなく、中国の文化的な背景や特性を考慮した上で、効果的に伝えるためには意訳を行う必要があります。意訳とは、意味するところ、意図するところを再現しようと努めた翻訳と言ってよいでしょう。

トランスレーションは、マニュアルや技術文書など専門性の高いドキュメントには有効かも知れません。しかし、ホームページはマーケティングツールであり、プロモーション効果の高い文章表現力が求められ、中国マーケットに訴求するメッセージ性のある文章でなければなりません。これらのスキルはトランスクリエーション(トランスレーションとクリエイションの造語)と呼ばれることもあり、コピーライティングに近い考え方とも言えるものです。弊社が目指すローカリゼーションとは、まさにこのことを指しています。

弊社のローカリゼーションは、中国語ネイティブの Web 担当だけではなく、コピーライティングやプロモーションスキルを持つスタッフとの共同作業により、日本語のホームページを中国マーケット向けに再構築します。ここが、通常のトランスレーションとは大きく異なる点です。

中国語の検索エンジン

中国のインターネットユーザーを対象とするために、見落としてはならない点として検索エンジンの違いが挙げられます。世界中で最も利用されている検索エンジンは Google ですが、中国では Google のシェアは15%を下回っています。全体の約80%ものシェアを占めている検索エンジンは Baidu(百度)です。

Baidu で検索上位に表示するためには、少々工夫が必要です。Baidu 向けの SEO 対策や、検索エンジンディレクトリへの登録等も必要になります。例えば、日本語の検索キーワードをそのまま中国語に置き換えるだけでは有効なキーワードにはなり得ないのです。中国語で検索されやすいキーワードを選定し直し、タイトル、メタキーワード、メタディスクリプション、h1・h2・h3 タグ…、strong タグ等を効果的に設定する必要があります。しかし、最も有効とされている手段は、お金を払って強制的に上位表示させる方法なのです。

また、ホームページを日本国内のサーバーに設置すると、必ず中国のネット検閲システム(Great Firewall of China)を経由するため、表示スピードが遅くなる難点があります。サイトの内容によってはネット検閲システム(Great Firewall of China)に拒否されることがあります。理想を言えば、中国国内のサーバーにホームページを設置することです。しかし、それには ICP ライセンス(中国国内のサーバーにホームページを設置する資格)が必要になるため、一気にハードルが高くなります。

短期間で集客率をアップするために、Baidu の検索連動型広告(クリック課金)を利用する方法もあります。Baidu の検索連動型広告は、タイトル25文字以下、説明文80文字以下の文字列が必要です。仕組みは Google の検索連動型広告とほぼ同じで、CRI が高いほど上位に表示されます。

 CRI = 入札価格 × 品質スコア
 ※ 入札価格 = クリックされた際に支払う金額
 ※ 品質スコア = 検索キーワードと広告の関連性

1日に80億ページビューを誇る Baidu へ広告を掲載する効果は、非常に大きいと考えられます。しかし、これも日本国内から行うことは決して簡単ではありません。

上記のように、中国国内からのアクセスアップを目指すには、色々な課題があるのです。弊社では、現地スタッフの協力のもと、中国語ホームページの効果的なローカリゼーション + 中国国内向けSEO対策により、御社の中国マーケット進出への強力なサポートを行います。また、ホームページからの中国語でのお問い合わせには、弊社のスタッフが対応致しますのでご安心ください。

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