中国語のホームページは、5億人超の中国語インターネットユーザーに向けて公開されますが、在日・訪日中国人もその中に含まれます。国土交通省観光庁の調査(平成25年10-12月期)によると、訪日外国人全体の旅行消費額は前年同期に比べると43.4%増、訪日外国人一人当たりの旅行中支出額は11.3%増加しているとのことです。
・在日中国人の数:約65万人
・訪日中国人の数:約132万人(年間)
参考:2013年度 JETRO・JNTO 統計発表
国別の旅行消費額は、中国がトップで全体の20.6%を占め、訪日外客数の伸びも中国が84%増と最も大幅な増加となっています。訪日中国人一人当たりの旅行中支出額は、前年同期比27.6%増の198,433円となりました。これは、円安の影響及び団体客の旅行中支出額の単価上昇の影響が大きいと考えられます。
国籍・地域 | H25.10-12月期 | 前年同期比 | 前年同期 (H24.10-12月) |
---|---|---|---|
全国籍・地域 | 117,038 | 11.3% | 105,121 |
韓 国 | 65,840 | 5.7% | 62,307 |
台 湾 | 81,245 | -4.4% | 84.970 |
香 港 | 119,431 | 2.3% | 116,752 |
中 国 | 198,433 | 27.6% | 155,464 |
米 国 | 160,304 | 25.6% | 127,619 |
訪日中国人による買物代の詳細費目は、以下のとおりです。
カメラ・ビデオカメラ・時計:57,354円→90,906円(33,553円増)
電気製品:34,766円→56,169円(21,402円増)
化粧品・医薬品・トイレタリー:24,209円→36,086円(11,877円増)
また、機能性やデザイン、品質の高さにより、中国の消費者から高い評価を受けている主な日本製品は次の通りです。
〔資料〕財務省貿易統計よりジェトロ作成(単位:ドル、%)
品 目 | 2012年 | 2013年 | 伸び率 |
---|---|---|---|
二輪車 | 5,194 | 98,793 | 1,802.2 |
かつら | 8,752 | 60,825 | 595.0 |
ベビー服 | 4,603 | 16,288 | 253.9 |
リンゴ | 607,269 | 1,870,812 | 208.1 |
ソファーベッド | 16,142 | 45,026 | 178.9 |
真珠 | 736,036 | 1,731,509 | 135.3 |
キャンプ用品 | 9,349 | 21,959 | 134.9 |
スポーツシューズ | 8,301 | 19,468 | 134.5 |
綿製キッチン・トイレリネン | 129,845 | 256,207 | 97.3 |
マットレス | 1,453,956 | 2,515,634 | 73.0 |
訪日外国人の旅行情報源は以下の通りです。
「その他インターネット」が最も高く、次いで「個人のブログ」が高い割合を示しています。他の情報源もインターネットに関連するものが多く、訪日外国人はインターネットから多くの情報を得ていることが判ります。
ここで注目すべき点は、他国と比べて訪日中国人のインターネット活用率が総じて低いということです。これは、訪日中国人が求める情報が、インターネット上には決して豊富ではないということに他なりません。つまり、中国語表記の有益なホームページがまだまだ不十分であり、潜在的なニーズが極めて高いと考えることができます。
訪日外客数・旅行消費額ともにトップクラスである中国人に対し、日本のインターネットは十分な情報を与えられておらず、この分野は非常に大きなマーケットとなり得る可能性を秘めています。現状、ホームページの中国語ローカライズのニーズが高まっているにもかかわらず、対応できているホームページは極めて少数であると考えられます。
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