中国は多民族・多言語国家であり、実は中国語という統一された言語はありません。中国語は、中文、漢語、華語、志那語等という呼び方をされる場合もあります。
では、私たちが一般的に捉えている中国語とは何を指しているのでしょうか?
1956年に導入された簡体字は、中国政府によって使用が義務付けられ、中国全土で使われるようになりました。一方、中華民国(台湾)、香港、マカオでは、簡体字が導入される以前の旧字体である繁体字が使われています。我々日本人からすると、繁体字の方が日本語の漢字に似ており馴染みやすいかも知れません。
しかし、中国本土で公式な文書に使われるのは簡体字です。簡体字と繁体字が混在する文書を目にすることもありますが、繁体字はデザイン要素の一部と捉え、オシャレ感を出すための演出として用いられることがあるようです。
また、中国語を北京語、広東語、上海語等に区別することがありますが、これはアクセントの違い(方言)であり、大部分の中国人は北京語を話します。つまり、標準語としての中国語とは、文字は簡体字、発音は北京語のことを指します。
簡体字 | 繁体字 | |
北京語 | 中国全土 | 台湾 |
上海語 | 上海 | |
広東語 | 広州、マカオ | 香港、マカオ |
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