「読んde!!ココ」はOCRソフトですが、スキャン画像の傾き補正機能だけを使用することもできます。
単ページはもちろんですが、左右見開きページの傾き補正もできるので大変重宝しています。
自動傾き補正の機能がなかなか強力なので、大量のデータ処理が必要な時など、OCRファクトリーを使ってフォルダ単位に一括でスキャン画像の傾き補正を行うことができます。
また、白黒、カラー共に傾き補正後の品質劣化が少ない点もメリットとして挙げられると思います。
難点としては、PDFの読み込み、書き出しに時間がかかることと、保存するPDFのファイルサイズが大きくなることです。
しかし、意外な問題点が発覚しました。
保存するPDFのファイルサイズが大きいことには気付いていましたが、XEROXやキャノン、シャープ等のスキャナで作成するPDFは独自の圧縮技術を用いているので、「読んde!!ココ」で保存する際に圧縮が解除されているのかな?…くらいにしか考えていませんでした。
「読んde!!ココ」でPDF保存を行う場合、PDFのオプションは選択することができません。
まさか、白黒モードがRGBモードのPDFに変わっているとは考えもしませんでした。
納品後にお客様から指摘を受けた時は、本当に背筋に悪寒が走りました。
次に、RGBモードのPDFを、品質を劣化させずに白黒モードへ戻すにはどうすれば良いのか?…という問題に突き当たりました。
なかなか良い方法が見つからず困っておりましたが、フォトショップを使えばどうにかできそうだ…ということが判りました。
手順としては、まずPDFをアクロバットで単ページに分割し、次にフォトショップでRGBをグレースケールに落とし、さらにモノクロ2階調へ落とします。
その時、種類は「50%を基準に2階調に分ける」を選択します。
これらをアクションに記録し、フォルダ単位にバッチ処理を走らせました。
上記の処理を行い、RGBモードのPDFを白黒モードへ一括変換しました。
品質は残念ながら少々劣化しましたが、幸い許容範囲内でしたので事なきを得ました。
元々は私の確認不足が原因ではありますが、「読んde!!ココ」のPDF保存にはこのような問題点があるのでご注意ください。